コードを書きたいのか、シーンの操作まで任せたいのかによって、必要な準備が異なる点も悩ましいところです。
UnityでのAIコーディング本記事では、UnityのAIコーディングでできることから、ツールの使い分け、導入手順、注意点まで解説します。UnityでのAIコーディングUnityでのAIコーディングUnity開発でAIの導入を検討している方は、自社に合う方法を選ぶ参考にしてください。
※ツールの名称や提供条件は、2026年9月15日時点の公式情報をもとにしています。
UnityでのAIコーディングとは
UnityでのAIコーディングとは、Unity上でのプログラミング作業にAIを活用する取り組み全般を指します。特定の製品名を指す言葉ではなく、コード生成・修正や開発作業の自動化まで含む総称として、本記事では扱います。
なお、Unityは「Unity AI」というブランド名を取りやめる方針です。現在は、エディタ内AIアシスタント、AI Gateway、MCPサーバーなど、機能ごとの名称で案内しています。
公式ツールと外部AIは、必ずしも二者択一ではありません。Unityの接続機能を通じて、外部AIにエディタを操作させる使い方も可能です。
UnityのAIコーディングでできること
UnityでのAI活用は、コードを書かせるだけではありません。エラーの調査やシーン編集まで、作業に応じて任せる範囲を広げられます。
- C#スクリプトを生成・修正する
- エラーの原因や既存コードを調べる
- GameObjectやシーンの操作を自動化する
C#スクリプトを生成・修正する
UnityのAIコーディングでは、C#スクリプト(オブジェクトの動作を記述するプログラム)の作成や修正を依頼できます。移動処理やボタン操作など、仕様が明確な作業から試すのがおすすめです。
たとえば、移動用スクリプトなら、方向や速度、移動範囲を伝えます。「速度はUnityの画面から変更したい」といった条件も添えると、意図に沿った提案を得やすくなります。
なお、UnityでのAIコーディングUnityでのAIコーディング既存コードを直す際は変更する内容だけでなく、残す動作も指定することが大切です。UnityでのAIコーディングUnityでのAIコーディング定型的な実装をAIに任せつつ、要件に合うかは人が確認します。
エラーの原因や既存コードを調べる
エラーの原因調査にもAIを使えます。エラーメッセージと関連コードを渡し、原因の候補や修正方法を質問するだけでエラーを吐き出している箇所の特定が可能です。
ただし、エラー文だけでは原因を絞れない場合もあります。発生した操作や直前の変更内容も伝えると、調査を進めやすくなります。AIの回答はあくまで仮説として扱い、修正後に同じ現象が再現しないかを確かめることが重要です。
くわえて、AIは既存コードの理解にも役立ちます。引き継いだプロジェクトなら、各クラスの役割や処理の流れを説明させられます。まず概要を確認し、不明な部分を掘り下げていくと、読むべき箇所が絞り込める流れです。
GameObjectやシーンの操作を自動化する
Unityと連携したAIは、コード以外の編集も支援します。具体的にはGameObject(シーンを構成するオブジェクト)の作成や、コンポーネント(機能をもたせる部品)の設定などです。
UnityでのAIコーディングUnityでのAIコーディングUnityでは、コードが正しくても設定不足で動かないことがあるため、シーンの状態まで参照できるかどうかが重要です。UnityでのAIコーディングUnityでのAIコーディング公式アシスタントのAgentモードは、スクリプトやシーンの変更に対応しており、外部AIも対応する接続機能を使えば操作範囲を広げられます。
なお、AIに操作を任せる際は、対象を明確にしましょう。「選択したオブジェクトだけを変更する」と範囲を限定すれば、確認する箇所を絞り込めるので、余計な部分を操作する事態を防げます。
UnityのAIコーディングにおける公式ツールと外部エージェントの使い分け
Unity公式ツールと外部AIエージェントは、普段の作業場所や使い慣れたAIによって使い分けます。
- Unityエディタ内で作業するなら公式アシスタント
- 使い慣れたAIを活用するなら外部エージェント
Unityエディタ内で作業するなら公式アシスタント
Unityの画面で質問から編集まで進めたい場合は、公式アシスタントを選ぶと良いでしょう。プロジェクトの情報を参照しながら、作業を進められます。
なお、質問や説明にはAskモード、作業計画の確認にはPlanモードを使い分けます。実際の変更を任せるAgentモードでは、AIに許可する操作の範囲を事前に確認しておくことが大切です。
たとえば、最初にエラーの意味を聞き、修正方針を確認してから変更を任せる進め方ができます。AIの提案を理解してから実行したい場合にも、段階を分けて使うと便利です。
使い慣れたAIを活用するなら外部エージェント
Claude CodeやCursorをすでに利用している場合は、その環境を生かす選び方も有効です。外部AIエージェントとは、指示に応じてコード編集などを進めるツールです。
C#ファイルの編集が目的なら、外部AIでプロジェクトを開いて作業し、Unityの内部状態の確認や操作まで任せたい場合は、追加の連携を検討します。
Unityの会話画面で外部AIを使うならAI Gateway、外部の開発環境からUnityを操作するならUnity CLIが候補です。外部エージェントを選ぶ場合も、コードの品質はモデル性能だけでなく、与える情報や実装ルールの明確さに左右される点は変わりません。
UnityでAIコーディングを始める方法
UnityでAIコーディングを始める前にまず、質問やコード編集だけで足りるか、エディタ操作まで必要かを決めましょう。ここでは、公式アシスタントと外部AIの導入方法を説明します。
- 公式アシスタントを導入する
- AI Gatewayで外部エージェントを使う
- Unity CLIで外部エージェントと連携する
公式アシスタントを導入する
公式アシスタントは、Unity 6以降のプロジェクトへの導入が必要です。エディタ内のAIボタンから、パッケージ(追加機能)をインストールできます。
Package Managerを使う場合は、パッケージ名に「com.unity.ai.assistant」を指定してインストールします。その後、プロジェクトをUnity Cloudに接続し、必要な規約への同意や利用権限を確認しましょう。
なおPersonalユーザーは無料トライアルやAIの契約を確認してください。Pro・Enterprise・Industryでは、既存の契約に含まれる利用枠を確認します。
導入後はAssistantを開き、現在のシーンについて質問してみましょう。最初から大きな変更を依頼するのではなく、まず情報を参照できるかを確かめると、導入後の混乱を防ぎやすくなります。
AI Gatewayで外部エージェントを使う
AI Gatewayは、外部のCLIエージェント(コマンドで動くAI)を、Assistantの画面から呼び出す機能です。Claude CodeやCursor CLIなどに対応しています。
導入にはまず、Assistantパッケージと対応するUnity契約を確認します。組織で使う場合は、利用者へのシート(利用権限)の割り当てを忘れずにおこない、誰がどのエージェントを使えるかを整理しておくことが重要です。
続いてAssistantの選択画面から、使用するエージェントを選びます。必要に応じてインストールし、APIキー(外部サービスの認証情報)などを設定してください。接続後は、簡単な質問で応答を確認して使い始めましょう。
Unity CLIで外部エージェントと連携する
Unity CLIは、Claude Codeなどの外部AIからUnityエディタを操作する際に使える公式ツールです。使い慣れた開発環境から、シーンの編集などをAIに依頼できます。
連携方法は、MCP(AIと外部ツールをつなぐ仕組み)を使う方法と、コマンドで直接操作する方法がありますが、どちらを使うかは、外部AIが対応する操作方法に合わせて選びます。
MCPで接続する場合は、以下の手順で接続しましょう。
- Unity CLIを導入
- エディタの操作に必要なUnity Pipelineをインストール
- 外部AIの接続先を設定
- Unityの操作手順を伝える「スキル」を追加
UnityでのAIコーディングUnityでのAIコーディング従来のAssistantに内蔵されていたMCPサーバーは、現在は非推奨となっているため、UnityでのAIコーディングUnityでのAIコーディングこれから導入する場合は、後継のUnity CLIを使いましょう。既存環境から移行する際も、上記の導入と設定が必要です。
Unity CLI自体は無料で、UnityのAIツールの契約も不要です。ただし、外部AIの利用料金は別途かかる場合がある点に注意してください。
UnityでAIコーディングを活用する際の注意点
AIによるコードの変更が動いたとしても、そのまま採用できるとは限りません。開発条件、動作、情報管理の確認を運用に組み込みましょう。
- Unityのバージョンと実装条件を伝える
- 生成コードとシーンの動作を確認する
- データの取り扱いと利用料金を確認する
Unityのバージョンと実装条件を伝える
AIへの依頼では、使用するUnityのバージョンを明示しましょう。導入済みのパッケージや対象端末も、実装の可否を左右する重要な情報です。
また、同じ機能でも、プロジェクトの構成によって適切な書き方は変わります。必要な情報が不足すると、既存環境に合わない提案につながるおそれがあります。あわせて既存の命名規則や、再利用するクラスも伝えましょう。「新しいライブラリを追加しない」などの制約も有効です。何を作ってほしいかだけでなく、何を変えてほしくないかまでセットで指示することが、既存環境との整合性を保つポイントです。
生成コードとシーンの動作を確認する
コードの確認と、Unity上での動作確認は分けて実施しましょう。まず変更箇所を読み、不要な処理や既存機能への影響がないか確かめます。
次にUnityで実行し、想定する操作を試します。表示や入力だけでなく、シーンの切り替えなど、関連する処理も確認しましょう。性能に関わる変更は、対象端末での確認も必要です。
全体設計をAIに相談することもできます。UnityでのAIコーディングUnityでのAIコーディングただし、設計案や複数機能の整合性を最終的に確認するのは人の役割です。UnityでのAIコーディングUnityでのAIコーディング変更前の状態を保存し、小さな単位で実装と検証を繰り返しましょう。
データの取り扱いと利用料金を確認する
Unity公式の案内では、標準設定でユーザーデータをAI学習に使わないとしています。一方、外部AIを接続する場合は、その提供元の規約や設定も確認が必要です。
注意したいのが『学習に使われないこと』と『外部送信がないこと』は別の話である点です。UnityでのAIコーディングUnityでのAIコーディングクライアントのコードや機密情報を扱う場合は、送信範囲や保存条件が契約に合うか確認してください。
料金も、利用経路で分けて管理します。公式アシスタントはUnityのクレジットを使いますが、AI Gateway経由の外部AI利用では消費しません。ただし、外部AI側の料金が無料になるわけではありません。
UnityのAIコーディング活用ならxTECHソリューションへ
UnityでAIを導入する際は、ツールの設定に加え、任せる作業と確認方法を決める必要があります。自社の開発体制や、情報管理の条件に合わせて進めましょう。
弊社ブライセンのxTECHソリューションでは、AI駆動開発の知見をもとに、要件整理から環境構築、運用ルールの策定までを支援しています。Unity開発でのAI活用や、導入後の運用にお悩みの方はご相談ください。
まとめ
Unityでは、AIを使ってコード生成やエラー調査、シーン編集を支援できます。Unityの画面を中心に作業するなら公式アシスタント、既存のAIを生かすなら外部エージェントが候補です。
外部AIの連携方法は、作業場所に応じて選びましょう。Assistant内で使うAI Gatewayと、外部から操作するUnity CLIでは、導入手順が異なります。
要するに、AIに任せたい作業からツールと接続方法を選ぶことが大切です。まずは小さな機能で試し、動作と修正量を確かめながら、活用範囲を広げていきましょう。
\あらゆる業界のDX化をおまかせください!/
お問い合わせ
